事例ご紹介


事例1 交際中の彼氏への貸金返還請求

彼氏がデザイナーになる夢を追っていました。デザイナーになるには、専門学校に通い、バイトをしながら夢を追い続けなければなりません。交際中に、結婚を予定したこともあって、資格を持って働いている私が、お金を貸しました。しっかり返してもらうこともあいまいにしてしまったのは事実なのですが、念のため、書面を作りました。何度かにわけてお金を貸しましたが、連絡が取れなくなりました。彼は結局、ほかの人と付き合っているという話を耳にしました。

お金の請求だけでは気持ちが収まらないのは当然でしょう。伺っていると、他の女性との交際関係は、ご依頼者さまが交際中から並行していたとのことです。ただちに交渉を開始すべく、弁護士介入通知を出しました。本来合意していた期限には間に合わず、分割の合意となりましたが、総額300万円の分割での返済合意、頭金50万円の返還を実現しました。裁判手続に至ることがなく、ただちに相手方と交渉を開始できたのがよかったと思っています。

事例2 遊び相手の彼女への貸金返還請求

年の差はありましたが、男女関係がある彼女にお金を貸し続けました。実家の住所などはおぼろげにわかりますが、本人からはラインのブロックをされてしまい、お金の話をすることができなくなりました。お店で知り合っただけに、どうしていいかわからず、泣き寝入りしか手段がないと思っていました。

ただちに介入通知を就業先に送達し、相手との交渉を開始しました。相手は、裁判でも何でも構わないと主張していたので、裁判手続を進めました。裁判手続では、来週中に返す、今週は厳しくてごめんね、などのライン証拠ひとつひとつを丹念につみあげ、証拠を基軸とした主張を展開しました。結果、既払い分を控除した226万円の請求を実現することができました。法的には、準消費貸借契約が成立していたこと、遅延損害金の計算がとくに争点になりました。