ご相談内容
結婚して8年、息子が2人います。妻に不満はないのですが、昔の彼女と出会い、浮気をしてしまいました。半年お付き合いをしましたが、彼女を愛していて、妻と離婚して人生をやり直したいと思っています。
妻や子供には申し訳ないと思っていますが、彼女も私と結婚することを望んでおり、早く再婚したいです。
有責配偶者からの離婚請求
今回のご相談者様はご存知ですが、浮気やDVなど自分に非がある場合、有責配偶者となり、一般的に有責配偶者からの離婚請求を認めてもらうのは難しい場合が多いです。
ただ、不貞関係に至る前に、長期の別居期間があった、実質的に夫婦関係が破綻していた、などの証拠がある場合は、離婚が認められる場合もあります。
離婚を成立させるためには
自分が悪いときに、離婚を申し出るわけですから、配偶者や子供に対して、最大限の謝罪と誠実な対応が必須になります。この誠実な対応次第で、調停員や裁判所も、離婚の和解をすすめてくれることもあります。
まずは、金銭面で配偶者や子供に対して十分に援助できるかを検討してください。離婚までにかかる費用、その後の配偶者が生計を立てられるまでの金銭的支援、不貞行為による慰謝料の支払い、相手が納得いく財産分与の余裕があるかの準備をしてください。
配偶者だけではなく、子供に対しても、離婚後の養育費を十分に払えるか、子供の有意な成長を支えるために面会交流などの取り決めは、配偶者と子供の意思を尊重してください。
そして、なにより、金銭面での対応だけではなく、非のない配偶者に対して、誠実な謝罪と、納得いくまでの十分な話し合いをもち、婚姻関係を破綻させた責任を重く受け止めた対応が望ましいです。
ただし、それでももし、現在の配偶者に対して適切なケアーができるのであれば、可能性はありえます。着地としては金銭的な解決しかないかも知れません。しかし、最大限の誠意を考えること、対話を続けることで、双方の一致点を見出すことができると思います。