ご相談内容
わたし(27歳)は、出会いサイトで知り合った男性(36歳)は、奥さんがいましたが、家庭がうまくいっていないので、別れるから、という言葉を信じて、約2年間お付き合いをしていました。
彼は、いつも家庭の不満をいっていましたし、早く私と結婚したいなあと話していて、約束の婚約指輪もくれました。奥さんと離婚できたら、私と結婚するんだと信じて疑わなかったのですが、ある日、彼から、やっぱり親とかいろいろな関係があって離婚は難しいから、別れてくれ、と言われました。
私は、彼がいつか結婚するからという言葉があったからこそ、大事な若い時代を彼に使ったことが悔しくて、精神的苦痛により、彼に慰謝料を請求したいです。
原則は難しい
相手に配偶者がいる場合、婚約破棄とは認められません。
ただし、相手が結婚していることを知らなかった、独身と嘘をついていて独身を信じられる状況であった、または離婚の合意ができているので別居して浮気している女性と内縁の妻として同棲している、などの場合で、慰謝料が認められた場合があります。
妻からの慰謝料請求も
たとえ、男性から独身だと騙されて、お付き合いしていて、男性から慰謝料請求できたとしても、婚姻中の妻から見れば不貞関係であることは事実です。
この場合、妻から浮気していた女性に対して、不貞による慰謝料を請求される可能性があります。
したがって、基本、婚約破棄として男性に慰謝料請求することは難しいと考えてください。
ただし、当初より、独身であると欺かれている場合には、貞操権を侵害する形での交際関係になるので、約2年間お付き合いをしていた以上、慰謝料請求できる余地もあるでしょう。