浮気の調査を依頼したいのですが、気を付けることはありますか

ご相談内容

配偶者が浮気をしています。相手に慰謝料請求をしたいと考えていますが、浮気の証拠がありません。

証拠を集めるために、探偵会社、調査会社、興信所と言われる会社に、依頼しようと考えていますが、どのような点に注意したらよいでしょうか。

調査会社

調査会社、探偵会社、興信所など、名前はそれぞれですが、依頼者からからの調査を行う点では同じです。不貞行為の証拠を集める専門の会社もありますから、調査内容、報告書、時間、費用などをよく比較検討してください。

信頼できる会社もありますが、中には悪質と思われる会社もあることも事実です。依頼して契約してしまうと、費用が発生してしまいますので、できるだけ事前に、信頼できる会社かどうかを確認してください。

危険な行為をしていないか

費用に関しては、調査会社から、費用は調査対象の相手から全額請求できますよという提案をする会社は要注意です。なぜなら、慰謝料の中で請求できる金額は、約1割と言われています。つまり100万円の慰謝料であれば、調査費用としては10万円程度です。

期間についても、不貞行為の調査は、なかなか結果がでないこともあります。その場合、あと2、3日調査すると、結果がでますよ、と何度も何度も調査を引き伸ばす会社も要注意です。時間で報酬を支払う場合や、結果報酬だとしても日当や経費を別請求して、水増ししている可能性もあります。

最も悪質なケースでは、調査会社自身が、調査対象者(不貞相手など)に、不貞を理由に脅して、お金を脅し取って、処罰された例もあります。また、逆に浮気相手に復讐してあげますとか、別れさせますと、違法な行為を行い、後で、依頼者が犯罪行為に加担したとして罰せられる可能性もあります。

探偵業法や自主規制

探偵業法では、「探偵業務を遂行する際には、人の生活の平穏を害するなど個人の権利利害を侵害するようなことをしてはならない」と定められています。

また、探偵業界にも、「日本調査業協会」という業界団体があり、法律の遵守や、団体倫理など自主規制を設けています。少しでもおかしいなと思ったら、相談してみてください。

なお、実際に不貞の現場を押さえられないのであれば、費用はいただかない形で処理をする業者さんもあるようですから、重要なのは、しっかり証拠を無理ない費用をもって抑えていくための手段を模索することではないでしょうか。

おすすめの記事