夫と離婚予定です。給料は夫が管理していたので、家のお金がわかりません

ご相談内容

夫と性格の不一致から、協議離婚予定です。離婚慰謝料や財産分与について話し合いたいのですが、夫は自分の給料は、自分で管理していて、財産運用や、家のローンも全て夫がやっていて、わたしは、家計に必要なお金は、毎月もらっていました。

そもそも家にいくら貯蓄があるのか、ローンがあるのかわからず、財産分与の額がわかりません。また、家賃やその他光熱費など、現在の生活を維持するのに、どのくらいの生活費がかかるかもわかりません。

離婚する時、離婚後のお金について、今から何をしておけばよいでしょうか。

財産の把握

夫がお金に細かく、貯金や株など財産運用から、家や車のローンなど、子供の学費まで、全てお金の管理は、自分でやっていて、専業主婦である妻は、毎月必要なお金をもらい、家計をきりもりしているという場合はよくあります。

ただ、ご相談者さまは、これから離婚して独立して生活されるわけですから、お金の管理について、もう少し調べておく必要があるかと思います。

離婚する場合は、財産分与請求できます。離婚する予定の配偶者がもっている財産をしっかり調べておきましょう

まず、銀行口座がいくつあって、その金額がいくらか、不動産や車をもっていればその名義やローンの内容、株の銘柄やどこの証券会社で購入しているか、子供の学資保険や実際の学費、生命保険や傷害保険の会社や契約内容、などすべて、入手してください。

知らないと交渉できない

今までの生活からなんとなく、某銀行にいくらくらいとか、株を買っているらしい、だけでの情報では請求できません。いざ、離婚の財産分与の話し合いのときに、配偶者がそんなにお金はない、とかローンが沢山残っている、などと言い訳をして隠した場合は、それまでになります。

弁護士をたてても、個人の預貯金までは調べることは不可能です。金融機関でも、いくら妻でも、夫の個人名義の貯金については、個人情報保護の観点から教えてれないことがほとんどではあります。

離婚をすると決めた時から、話し合いの機会をもって、家の財産について聞いてみる、または、こっそり調べておくことも方法の一つです。

なお、調停などになれば調査嘱託の申し出をしたり、弁護士の権限で弁護士会照会請求をかけることはあり得ますが、任意に、双方開示をしあうことが合理的な解決に資することがほとんどです。

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