ご相談内容
私は、夫と結婚して８年目です。夫婦とも子供好きで、結婚前から早く赤ちゃんが欲しいねと言っていましたが、結婚後、子供がなかなかできず、検査をしたところ私に原因があることがわかりました。
辛い不妊治療を続けて頑張っていたところ、夫が外に愛人を作り、その彼女が妊娠してしまいました。夫は自分の子供が欲しいので、わたしと別れて彼女と結婚したいと告げられました。
確かに子供が持てないのは、わたしが悪いのですが、不妊が原因で離婚しなければならないのでしょうか。
不妊治療は夫婦としての問題
夫婦として子供を持つということを話し合って結婚しても、どちらかの理由で子供ができないこともあります。
これは、夫婦の問題であり、大変な不妊治療を続けているのですから、お互いに子供を持ちたいという明確な夫婦関係継続の意思があります。
それでも、夫が不倫をしたという事実は、離婚原因を自ら作った有責配偶者であり、有責配偶者からの離婚請求は認められません。従って、妻が離婚をしたくないのであれば、離婚に応じる必要はなく、不倫相手と別れて家に戻るようにもどめることができます。
妻としてどうしたいか
今回は、不倫相手に子供ができて、認知する場合も十分ありますし、また離婚に応じない夫が家を出て、強引に別居してしまう場合もあります。
その別居期間が長くなると、夫婦の間に子供がいない、離婚後の妻に十分は財産分与をする、などの条件があると、有責配偶者からの離婚請求も認められる可能性がでてきます。
子供が産めないことを理由に外に愛人を作り、離婚を請求することは認められませんが、妻として今後の結婚生活をどのように過ごしたいかを、夫婦でよく話あうことをおすすめします。それでも、解決しない場合、調停を申し立てることもできます。
実は調停は、離婚だけではなくて、円満調停と言って、夫婦関係を円満に維持することを目的とすることもできるのです。あまり活用例は多くはないのですが、理不尽な要求に直ちに応じる必要がないことは間違いがありません。先方は有責配偶者たる地位を有しているのですから、離婚を認めない判断も十分あり得るのです。あきらめないでください。
