離婚するのに書面にしたほうがいいでしょうか?

ご相談内容

離婚がまとまりそうです。

書面にした方がいいと思うのですが、どうしていいのかわかりません。調べても書面の形式が、公正証書?協議書?念書?覚書?離婚協議書?など沢山あり、どんな違いがありますか。

効力に差が生じる

公正証書は、国の公証を司る公務員である公証人が作ってくれる文書です。

そこには合意、双方に認識が一致したことが示されていて、強力な効果を持っています。実は公正証書には、勝訴判決を得たのと同等の効力があります。

それは、不履行になった場合には差押えまでできる効力を有しているものです。協議書や念書にはこの効力がありません

デメリットとしては、公証役場に対して費用がかかります。協議書や念書はそれがありません。紙だけです。

なにがよいか?

もちろん事案に応じて判断すべきですが、長期の養育費が合意として含まれているのであれば、公正証書が適しているでしょう。

その他は玉石混交ですが、念書はお勧めできません。念書というのは、その場で認識を記載した文書であって、合意を示したものではありません。最低でも合意書の形にして、効力を高めていくのが無難でしょう。

そうなると、どんな文言にするかが悩みの種でしょうが、無理することなく、現時点で双方の認識が一致しているところまでをまずは明らかにしておくことは、とても意味があります。

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