離婚をなぜ弁護士に相談しなければならないの？メリットと弁護士の選び方

離婚は当事者だけの問題、そのように考えている人は少なくありません。

確かに夫婦の問題は、夫婦で解決するべきでしょう。夫婦は困難なことがあったとしても、お互いに協力しながら乗り越えていく姿勢が必要でしょうし、長期的な人間関係、家どおしの問題であることがほとんどであるからです。

一方で、そもそも夫婦は他人でもありますから、離婚しようとする際には円満に解決することなく法的な問題となってしまうこともあるのです。

そのような大きな問題に発展してしまったときには、もはや当事者だけでは解決することはできません。

ここでは離婚にこじれた際に弁護士に相談するメリットと弁護士の選び方についてお伝えしていきます。

離婚を弁護士に相談する理由

冒頭にも申し上げましたが離婚は夫婦当事者の問題ですから、お互いの話し合いによって同意を得られるのであれば弁護士に相談することなく離婚することができます。

ただし離婚は当事者が合意をしなければできないシステムになっています。

しかしどうしてもパートナーが離婚に合意しないということも珍しくありません。そのような場合においては、法的に離婚を目指さなければならないのです。

またパートナーが浮気や不倫（不貞行為）などによって離婚したいと考えたときに、浮気相手に慰謝料請求しようとして拒まれてしまい、離婚自体も拒否されてしまうなんてことも実際に起きています。

そのような状況が起きてしまった場合においては、調停や訴訟において離婚を目指さなければならないことになります。

ただそのような状況を一般の人が一人で乗り越えていくことは、かなり困難なことだといえます。

そのため離婚問題に精通した弁護士に相談すれば、どのような道筋で進んで行けば解決することができるのか導いてくれるでしょう。

とくに離婚問題は、住宅ローンの債務のこと、生活費のこと、養育費のこと、親権のこと、とにかくさまざま法律問題が絡み合っているだけではなく、感情的な部分での解決も図るべきでしょう。

その中で、弁護士のような第三者の助力は不可欠ではないのでしょうか。

離婚を弁護士に相談するメリット

離婚問題でこじれてしまった場合弁護士に相談するメリットは上記3つのポイントがあります。詳しく見ていきましょう。

弁護士が介入するだけで問題が解決することもある

弁護士に離婚の相談をする場合においては、すでに双方での話し合いを行った後で、かなりこじれている状況であることが多いです。

まずは自分自身で解決しようとしてうまくいかず、にっちもさっちもいかない状況で弁護士の相談を決意されているのです。

相談された時点においては、もうこのまま離婚できずに延々とこじれていくのではないかと感じられます。

ただ弁護士に依頼をいただいて介入してみると、パートナーは案外すんなりと要求に応じてくれるということも少なくありません。

どうしてもパートナーの顔を見ながら話し合いを行うと、素直に話ができずにいざこざが起きてしまうことも多いのですが、弁護士とパートナーとの話し合いでは冷静に話し合うことができます。

そのため依頼された方がびっくりするほどスムーズに解決することも実は多いのです。

法的な問題をスムーズに解決することができる

離婚がこじれてしまった場合には、法的に解決を目指さなくてはなりません。あるいは離婚時に慰謝料請求するような場合においても、請求額にお互いが納得できないのであれば調停や訴訟において解決しなければなりません。

自分自身が納得するまでとことん争うという人もいるのですが、できる限り早く解決したいと思う人が多く、要求は伝えたいものの裁判までは避けたいという人も多いのです。

ただしそのような流れを自分一人だけで行うことはかなりハードルの高いことであるといえます。

離婚問題に精通している弁護士であれば、相談していただいた時点でどのような解決方法があるか、自分自身にとってどのような解決方法が一番適切なのか提案することができます。

自分自身の状況に応じた解決方法を探っていくことができますから、安心して問題に取り組むことができるでしょう。

問題の解決まで有利に導いてくれる

離婚問題を法的に解決しなければならないときに、弁護士に依頼しておけば有利に解決までの流れを進めていくことができます。

例えば離婚時に慰謝料請求をしたいときには、不貞行為や不法行為などをされてしまったのであれば、少しでも多くの慰謝料をもらいたいと考えます。

それとは逆に自分自身が慰謝料請求されている状況であれば、できる限り少ない慰謝料にしたいと考えることが普通です。

そのような考えに近づけていくためにどのようなことが必要なのか、離婚問題に精通した弁護士に相談すれば備えておくことができます。

そのため有利に問題解決まで導いてもらうことができます。

離婚を相談する弁護士の選び方

離婚問題を弁護士に相談する場合に注目しておくべきポイントは上記の3つです。どれもなくてはならないポイントです。

離婚問題を法律で解決するわけですから、離婚問題に精通しているのは当然のポイントとなるでしょう。

ただし弁護士によっても得意分野が変わってきますから、離婚問題をメインに取り扱っている弁護士もいればそうでない弁護士もいるのです。

そのような弁護士の特徴を捉えていけば、解決事例を豊富に持っているかどうかも着目することができるでしょう。

特に離婚問題を中心に取り組んでいる弁護士であれば、どのような状況であるにしてもうまく解決に導いてもらいます。

また離婚問題は時間を問わず、すぐに相談したいということもあるでしょう。相談においてもすぐさま駆けつけてくれ、すぐに手を打ってくれる弁護士であれば安心して任すこともできるはずです。

まとめ

離婚問題においては、当事者間の話し合いでは、お互いの感情が優先されてしまい円満に解決できないことが多くあります。

法的に離婚問題を解決しなければならないときには、できるだけ早く弁護士に相談して解決までの道のりを提案してもらうことがいいでしょう。 

有利に話し合いを行うためには、準備しておかなければならないものも多くありますが、そのような提案もしっかりしてもらえます。

どうか一人で抱え込まずに、離婚問題に精通した弁護士に相談するようにしてください。