浮気の言い訳
夫が絶対浮気をしていると確信して、探偵に調査依頼を出したところ、知り合いの女性とラブホテルに入っていくところの写真を撮りました。
夫に写真を突きつけると、堂々と、「女性がハラスメントの被害にあっていて、人前で相談できない内容なので、ラブホテルで朝まで相談にのっていただけだ」と言い張ります。
調査会社の人の話でも、2人の様子は親密だったということで、単なる言い訳だと思いますが、密室でのできごとで証明できません。夫が絶対不倫していないと言い続けた場合は、これは不貞したとは言えないのでしょうか。
全体の状況から判断されます
弁解・抗弁内容は、ただちにありえない、と即断されるのではありません。
他の、例えばラインや行動履歴、当事者の関係などを踏まえ、その弁解や抗弁はただしいと、裁判官が判断するかが、たとえば裁判の現場では重要です。最後は経験則に裁判官もよります。
そうすると、たとえ、人に聞かれたくない相談内容だとしても、静かなしきりのあるカフェやカラオケボックスなどで十分相談はできることを考えると、わざわざラブホテルを使うことは不自然だと考えられます。
仕事の打ち合わせだったとか、飲み過ぎて具合が悪くなったなどという理由でも同じです。このような言い訳は、認められることは難しいでしょう。
また、他の友人も一緒で、女性の家に泊まったという場合もありますが、この場合、本当に他の友人がいたという写真や証言も必要になります。
ラインなどのやりとりで、「愛している」などという言葉があって、相手に聞いても、「冗談に決まっているだろう」と言い訳されることもありますが、このようなメールも、一度だけでない場合は、言い訳が認められることは難しいです。
なお、浮気は一回でも性交渉があれば、不貞行為として認められます。一回だけだから、浮気ではないという言い訳も認められません。