ご主人の不貞行為をやめさせて、相手方とは示談することになった事例

40代女性(Aさん)から

「夫が以前から浮気をして外で性交渉を行っており、家庭崩壊寸前でなんとかしてほしい」

というご依頼を頂きました。

相談内容とその時点での状況

相手の女性とは何度も旅行などの外泊を繰り返しており、家計を圧迫しています。

銀座で買った時計、正月に家族と買い物したあとに出かけて行って食べていた寿司の領収証、ディズニーランド・・・

小学生のお子様がおられるのですが、お父さんの様子も気付いている様子だといいます。娘さんなので、多感な時期に困っているというものでした。

離婚も視野には入れているものの、踏み切れないでいます。

パパ私が何か悪いことをしたなら謝るから許してと、泣いたりしていたそうです。

できることならご主人が不貞行為をやめてもらいたいと考えておられました。

弁護士の介入

Aさんは積極的な弁護士の介入はためらっておられました。

まずは家族間の話し合いを最優先したいということでしたので、そのお気持ちを尊重することにしています。

家族間での話し合いをして、弁護士を入れるかどうか考え、まずは相談に行ってきたと話をしてくださいと申しました。

Aさんとの相談を繰り返しながら、介入する時期や方法について検討していました。

そしてある時期にAさんからご主人に弁護士の名刺を手渡されました。その時点でご主人はことの重大性を認識されることになりました。

そのタイミングで「これからさらに不貞行為を続けるのならば弁護士が積極的に介入する」という内容を通知しました。とくに、不貞相手には通知を出してほしくないと強調していました。

ご主人からは口約束ではなく、不貞行為は今後一切行わないという念書を書いていただいています。

不貞行為の相手の女性については示談することになり、訴訟は行わずに解決に至りました。

弁護士 齋藤健博はこのように考えました

この事例では、弁護士が介入するタイミングがとても重要だと感じていました。

もしも弁護士が介入すると伝達するタイミングを誤ってしまうと、Aさんをはじめとして家族全体が大きな不利益を生じてしまうと考えたからです。

お子さんのこと、体裁のこと、特にお子さんが受験を控ええているタイミングであることは重視すべきでした。

そのため大事にしたことは、Aさんと密に連絡を取り合うこと。LINEを通じ、何通もやりとりをしました。

常にAさんから状況をお聞きして、「ここだ」というタイミングをうかがっていました。

また連絡を取り合っている間、ご主人のLINEや行動記録など証拠を集めてもらうように努めました。

ほんの些細なレシートなどにおいても厳重に保管していただいたことも、結果的に良い方向に結びつけることができたものだと確信しています。

その件では、何百万ものお金を時計や服、鞄に変えてしまっていましたが・・・

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