ご相談内容
結婚生活13年目です。子供はいませんが、お互い愛し合って夫婦生活を続けていると思っていましたが、突然、離婚したいと言われました。
理由を聞いても、愛情がもてなくなったというばかりで、原因がわかりません。納得できないので、離婚を拒否していると、一人暮らしたいと言って、家を出ていってしまいました。
もしかしたら、最近、外見に気を使うようになり、電話してもでないことが多く、浮気しているのかもしれません。
突然離婚を切り出されたら
配偶者から突然離婚を言い出され、理由にも納得できず、自分に思い当たることがない場合、浮気相手がいることを疑ったほうがよいでしょう。
相手が浮気に気付いていないことをよいことに、離婚して浮気相手と結婚したいけれど、有責配偶者から離婚が言い出せないので、他の理由にしている、または不貞行為による慰謝料を払いたくないという気持ちがあるかもしれません。
そのような場合、相手を問い詰めたりせず、浮気の証拠を集めてください。相手に浮気を疑っていることがばれると、証拠を隠される恐れがあります。
まずは、証拠を集めて、浮気がわかってから、離婚する離婚しない、また慰謝料を請求するなどを検討しましょう。
自分で集める場合
不貞を理由として、配偶者と不貞相手に慰謝料を請求できます。慰謝料を請求するにしても、相手を特定しなければなりませんし、また、浮気を特定できる証拠が必要です。夫と相手が、ホテルに出入りする写真があればいいのですが、それがなくても、行動から浮気がわかるような状況証拠を積み重ねて証明することもできます。
夫が相手と行ったと思われるホテルやレストランの領収書のコピー、普段行かない場所への旅行の記録、ラインや携帯メールのコピーでも十分です。
調査会社を使う
自分で証拠を集めるのは大変なので、調査会社や探偵社に依頼してもよいでしょう。浮気専門の会社もありますので、信頼できる会社を選んでください。いくつかの会社を比較検討して、見積もりをとり、不要な追加料金がないかなどをチェックして、契約の際には、必ず契約書を作成してください。
調査会社や探偵社からの報告書は、調停や裁判で証拠として扱われます。
相手を特定する
配偶者が浮気をしていることが確実でも、ラインなどのスクリーンコピーだけでは、相手が誰だかわかりません。相手の名前と住所が特定できないと、通知をすることができません。
調査会社に依頼する場合は、相手の住所や名前の特定も依頼してください。それでも、表札だけで、名前がわからない場合は、弁護士を通じて住民票や戸籍を取り寄せたり、また携帯番号から、携帯会社によっては、住所と名前を取り寄せることも可能です。
諦めずに、しっかりと相手を特定して、浮気を確実にして、離婚する、慰謝料請求するなどを検討しましょう。
ただ、最後にひとつ立ち止まるとすれば、結婚生活13年の長期にわたって苦楽を共にしている状況にあるのですから、何を言われても納得のいく回答はないでしょう。冷静に話し合いをするためにも、慰謝料だけに拘泥するより、たとえば婚姻費用と言って、生活費の支払い請求から入るのでも、問題はないと思います。