ご相談内容
結婚して6年になります。妻は専業主婦で、わたしも妻に家事、育児を任せっきりなこともあり、2年前に子供が生まれてから、妻は子育てで毎日忙しくしていて、子供と一緒に早く寝てしまいます。
子供を親に預けたり、休日に私も育児に参加したときなど、たまにはセックスをしたいと持ちかけますが、妻は「休みたい」と言って、拒否します。2年間ほぼレスな生活を送っており、このままの生活が続くなら、離婚も考えています。
セックスレスは離婚理由になりますか?
離婚事由になる可能性は高い
結婚生活において、性交渉は大事な行為です。ただし、相手が体調不良や望んでいないときに、無理に交渉に応じる必要はありません。無理に行為に及べば、逆に家庭内DVの恐れがあります。相手の気持ちを優先してあげて、お互いに合意した上で性交渉をしてください。
相手が、長期間に渡、理由も問題もなく、性交渉を拒否し続ける場合には、夫婦としての信頼関係が損なわれるので、セックスレスが「婚姻を継続しがたい重大な事由」に該当する可能性があります。
また、そもそも夫婦関係にあれば、性交渉が存在するのが通常であると考えられているので、夫婦関係を維持する意味でも問題視される可能性があると思います。
調停も可能です
今回のご相談の場合は、子育てで疲れているという、性交渉を拒否する明確な理由がありますが、まずは、子育てに積極的に関わり、妻の負担を軽くしてあげてください。
性交渉に応じないからと言って、逆に、夫が浮気をすると、有責配偶者になり、夫からの離婚はできなくなります。
子育てに疲れるというのは、肉体的な疲労だけでなく、近所付き合いや子供の成長などで精神的に悩んでいて疲れているのかもしれません。もしかしたら、病気の前兆かもしれません。
思いやりをもって妻に接し、それでも妻が問題を解決する気もなく、理由なく性交渉を受け入れない場合は、調停を申し立てた上で、「婚姻を継続しがたい重大な事由」となり、離婚が成立する可能性もあります。
どこからが不貞行為になるのか、性交渉がないと言えるのかの問題はさておき、いずれにせよ、話し合いは必要なように思われます。