ご相談内容
離婚について、弁護士に依頼しようとネットで検索した大手弁護士事務所に行き、相談に行ったところ、そのまま初回相談の弁護士に依頼することになりました。
初めは感じのいい弁護士で、着手金を支払って依頼したのですが、ところが、いざ始まると忙しいのかなかなか連絡がつかず、事務所に電話しても折り返しますとだけです。お願いしている離婚も進まず、毎日毎日イライラして困っています。こんなことなら他の弁護士にお願いすればよかったです。着手金も40万払っているので、簡単に変更でるのかわかりません。どうしたらよいでしょうか。
弁護士の探し方
離婚に限らずですが、弁護士を探すことは一大事です。誰しも弁護士を探すのは、初めてですし、何を基準に選んだらよいかもわかりません。
よくある方法としては、親戚や知人を通じて紹介してもらうのも、事前に人となりがわかりよいかもしれません。また、法テラスや弁護士会や民間の弁護士紹介機関にといあわせて、何人か紹介してもらうこともできます。
また、最近はインターネットを通じて、多くの情報がありますから、自分の依頼にあった内容で、調べることもできます。
選ぶ基準
問題を抱えて、自分の弁護をお願いするわけですから、自分と相性のいい弁護士を選ぶことが大事です。手術をしてもらう医師のように、自分の問題である箇所を任せられるか、ということです。
インターネットや知人の情報も大事ですが、実際会ってみて、この弁護士が信頼できのるか、という確信をもってから依頼してください。
そうは言っても、インターネットの情報は、宣伝された誇張した内容である可能性もありますし、また、初回の相談で、一回会っただけではわからないことも多いと思います。一回で決めずに、何人かに会って比較してみることをお勧めします。
その場合は、自分の相談ポイントを明確に伝え、自分と相手の状況を伝えた時に、
- 弁護士がただ気持ちを受け止めるだけでなく、
- 自分と相手を見据えた冷静な法律判断ができるか、
- 相談内容を分析整理して、簡潔にゴールまでの道筋を示せるか、
- 言葉も法律用語だけでなく、わかる言葉で話せるか、
- 依頼する内容が専門分野であるかどうか
- 負けるリスクも勝つ確率も、経験に基づいて明確に示せるか
- 依頼者が何を優先するか、を尊重してくれるか
- 弁護士との連絡手段がはっきりしているか
- 支払うお金の算定など、条件別に報酬が明朗会計か
が大事です。
また、長い付き合いになることが多いので、外見や話し方も含めて、人としての信頼できるか、という相性も重要です。
変えたい場合
それでも、依頼した弁護士と相性が悪く、変更したい時は、我慢せずに、別の弁護士に依頼してみるのも、大事な選択肢です。自分の問題ですから、イライラして弁護をお願いしていると、結果には満足できないでしょう。
弁護士を変更しても、前の弁護士から書類を戻してもらえますので、書類を返すよう依頼してください。弁護士の変更によって、調停や裁判で不利になることはありません。
前の弁護士には、なぜ満足いかなかったのかを明確に伝え、解任したいので、着手金の返還を考慮するよう交渉する、また、新しい弁護士にはすでに着手金を支払った旨を伝え、配慮してもらうかなどの、努力もしてみてください。着手金は本来返還される性質のものではないですが、一定の仕事量に応じ、協議をする弁護士は多いように思います。
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