SNSの書き込みを理由に、「発信者情報開示請求」に対する「意見照会書」が届きました

ご相談内容

以前結婚していた妻とのトラブルです。

元妻は、若干有名な芸能活動をしていたこともあって、ファンが多くいるために、時々喧嘩になっていました。ある日、他の芸能人と付き合うことを理由にフラれてしまいました。

振られた当時は、頭にきて、妻との夜のことについて書き込みをしたことも覚えていませんでしたが、後日、私が自宅でインターネット契約しているプロバイダー(回線をインターネットと繋げる役割を担う接続事業者)から「意見照会書」が届きました。

おそらく、妻の夜の書き込みのことだと思って不安です。

私は警察に捕まってしまいますか。

意見照会書とは

契約しているプロバイダからの意見書照会書は、プロバイダ責任制限法4条2項に、発信者の意見を聞きなさいと規定されていることから送付されてくる文書になります。

簡単な気持ちで書き込んだ内容でも、意見書が届くことがあります。たとえば、就活情報などの共有のために感じたことを書いた場合でも、届いているケースを見たことがあります。

発信者情報開示請求(被害者はすでにあなたに何らかの責任を追及しようとしていることを意味します)をしているが、同意するのか、同意しないならどんな理由か、その理由の根拠はあるのかなどと問い合わせされます。

どう扱えばいいのか?

結論からいって、応じる義務はありません。

ただし、回答しないと、プロバイダ側の判断で、開示されてしまう可能性があります。

この意味では、ご質問のように罰則があることはありませんが、プロバイダ側の判断により、開示され、その後慰謝料請求などがあり得るのではないでしょうか。

ちなみに、発信者情報開示請求は、「権利侵害が明白なのか」がポイントです。ご相談者様が、書き込んでしまった内容が、女性の名誉権やプライバシー権を侵害してしまっていることがあきらかなのかどうかを判断し、開示に応じるかどうかを決定する必要があります。

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