ご相談内容
結婚して6年目の妻(パート勤務)からのご相談です。
夫は、社交的で近所付き合いもよく、またお金もきちんと家に入れてくれます。家庭には協力的で、浮気もせず、外見上は全く問題がありません。
ただ、6年間の結婚生活で、決めることは全部夫が先に決めてしまい、妻に全く相談はありません。結婚当初は、それでもいいのだと思っていましたが、子供の教育などについて少しでも口を出すと、最後は言い負かされてしまい、何も言えなくなってしまいます。
夫との関係にずっと悩みつづけ、このまま悩みながら生活するくらいなら、いっそ離婚した方がましではないと考えています。
性格の不一致
今回のご相談では、夫に外見上まったく非がないように見えます。長い結婚生活では、夫婦間では様々なすれ違いが起こります。
モラルハラスメント
悩まれている問題だと、自分の意見を聞いてくれない、何も言わせてもらえない、という状況は、性格の不一致、その中でも、妻への精神的虐待のモラルハラスメントに該当するかもしれません。
調停やカウンセリングも方法
離婚を考えるというのは、気持ちの整理をつけるいいきっかけとなることもあります。一人で悩まず、まずは、家庭裁判所の、家事相談室に相談して、夫婦関係円満調整の調停を申し立てることもできます。
いきなり家庭裁判所に行くのは、気持ちが引ける場合は、カウンセリングをうけるのも方法です。家庭裁判所の調停委員で、気のあう人と巡り合うのは難しいかもしれませんが、カウンセリングであれば、いくつか相談にのってくれます。
モラルハラスメントは、ハラスメントを受けている側もハラスメントを行っている場合も、認識していないことが多く、まずはお互いの認識を明らかにすることが大事です。
モラルハラスメントによる離婚は、心に深い傷をおい、修復が難しいことが多いので、早めに心の整理をしましょう。
本件の場合の配偶者である夫は、社交的で近所付き合いがよいとなると、いわば外面だけはよく、家庭内のことは人に理解してもらえないことも多いように思います。
とりわけ、お金もきちんと家に入れ、家庭には協力的で、浮気もせず、外見上は全く問題がないとなると、相談者様は逆に、自分の中で抱え込んでしまうように思います。もちろん、6年間という長期のの結婚生活で、ここに相談しきれないものもたくさんあるはずです。勇気をもって、人に相談するのも一つの手段でしょう。